Google Workspace自動化とAIの連携で業務はどう変わるのか？

最終更新日：2025年11月24日 00:53（月） JST
執筆者：オウンドメディア編集部
監修者：AIマーケティング事業責任者
読了時間：約7分

大手IT企業のグループウェア自動化とAIが拓く、次世代の業務効率化とは？

大手IT企業のグループウェア自動化とAIチャットボットの連携は、日常業務の劇的な効率化から、革新的な新規事業の創出までを可能にします。

先日、グループウェア自動化の専門家であるA氏をお招きし、事業責任者のB氏、企画担当者のC氏と共に、業務効率化の最前線からAI活用の未来について議論しました。本記事では、そのリアルな対談の様子をお届けします。

現場で共有された問題

多くの企業が直面する手作業による非効率性と、生成AIのカスタムモデル利用における制限は、業務のボトルネックとなり、新たな施策への着手を妨げています。

B氏： 最近、社内でAIチャットボットの活用を進めているのですが、無料版のカスタムモデルだと利用制限が課題になっていまして。AIとの会話内容をスプレッドシートに蓄積したいのですが、何か良い方法はないでしょうか？

A氏： なるほど。その課題はよく耳にしますね。そもそも、そういった定型的な手作業をなくすのが私の専門分野です。以前、あるスタートアップ向けに「たった6時間」で領収書経費精算の自動化フローを構築したことがあります。

C氏： 6時間でですか？具体的にはどのような仕組みなのでしょう。

A氏： メッセージングアプリとスプレッドシートを連携させ、レシートの写真を撮るだけで品目、金額、勘定科目などが自動で入力される仕組みです。画像もクラウドストレージに保存され、精度はほぼ完璧でした。ここには大手IT企業の画像認識AIを活用しています。

このように、多くの現場では解決可能な課題が、日々の業務を圧迫しているケースが少なくありません。では、Bさんの課題はどう解決できるのでしょうか。

取り組みと変化

コスト・工数

B氏： ちなみに、私たちの要望に近いシステム、例えば「10個程度の質問からインタビュー記事を自動生成し、回答と記事をスプレッドシートに出力する」といったものは、開発にどれくらいの工数がかかるものなのでしょうか？

A氏： 面白いですね。要件と求める精度にもよりますが、5〜10工数（日）程度で開発できる見込みです。ツールの組み合わせ次第で、アイデアを素早く形にできる時代になりました。

B氏： 想像していたよりもかなり短い期間で実現できそうですね。具体的なツールについても伺いたいです。

専門家の視点から具体的な工数が示されることで、アイデアは一気に現実味を帯びてきます。重要なのは、何が実現可能かを知ることのようです。

精度・体験

A氏： Bさんの「会話内容を蓄積したい」という課題ですが、実はノーコードAI開発ツールを使って、ユーザーの質問と回答、IDを紐付けてデータ化する仕組みはすでに構築経験があります。

B氏： まさにそれです！

A氏： そのツールとオープンソースの自動化ツールを比較すると、後者の方が連携できるサービスの数が圧倒的に多く、メンテナンス性も高いです。この仕組みを使えば、ビジネスチャットツールやメッセージングアプリなど、あらゆるプラットフォームへの連携が可能になります。もちろん、スプレッドシートの情報を元に回答を生成するRAG（Retrieval-Augmented Generation）の組み込みもできますよ。

C氏： 要件を伝える際、テキストで細かく書くべきか悩むのですが、何かコツはありますか？

A氏： 私個人の意見ですが、テキストよりも10分程度の動画で話していただいた方が、ニュアンスが伝わりやすいです。AIで記録すれば後から見返すこともできますからね。

既存のツールをどう組み合わせ、どのような体験を設計するかが、プロジェクトの成否を分ける重要なポイントと言えるでしょう。

今後の展望

C氏： 私は、もっと能動的なAIサービスを構想しているんです。毎朝、社長の代わりに公的な補助金情報を集めてきたり、夜には自社の強みと最新ニュースを掛け合わせて新しい事業アイデアを提案してくれたりするような、「AI秘書」のようなサービスです。

A氏： 非常に面白いアイデアですね。技術的には、ノーコードAI開発ツールとApps Scriptを連携させれば十分に実現可能です。補助金情報の取得には少し工夫がいりますが、大手クラウドプラットフォームを使えば問題ありません。Apps Scriptのスケジュール実行機能を使えば、人間が入力しなくてもAIが能動的に提案する仕組みを作れます。

C氏： それはすごい…！もし開発をお願いした場合、どのくらいの期間で…？

A氏： もし来週からスタートできるなら、1日で終わる可能性もあります。手順書や設定ファイル、注意事項もセットで提供しますので、その後の運用もスムーズかと思います。

壮大な構想も、具体的な技術と組み合わせることで、驚くべきスピードで実現への道筋が見えてくることが示唆されました。